大きめな固定費の見直し
③保険

≪支出最適化≫

前回に引き続き、家計の「大きめな固定費」の見直し、3つめの「保険」についてです。

皆さんも民間の保険にはいくつか加入されてるかもしれませんが、私も入っておりました。

サイドFIREに向けて「支出の見直し」を図る上で、保険についても精査しつつ「断捨離」しましたので、今回は私の事例をもとに保険についての見直しのお話となります。

固定観念から保険加入へ

そもそも「家族を持ったら保険に入った方が良い」と固定観念的に思っていた部分があり「医療保険」「生命保険」「火災保険」「地震保険」に入ってました。

内容も確認し、納得の上で入った保険ですが、その後にリベ大のYouTubeなどで学ぶにつれて「必要ない保険に入っていた」を思い直す部分も多々ありました。

ただ、すべてが「自分にとって不要」というものでもないので、1つ1つ見直して「解約/継続」を判断していきました。

保険の見直し

医療保険

「医療保険の見直し」を行う上で、社会保険である健康保険での「高額療養費制度」の理解は重要でした。

下記の表のように5つの所得区分に分かれてますが、所得によって「自己負担限度額」が変わります。

※厚生労働省ホームページより

それぞれの所得によりますが、ざっくり「10万円」が負担上限額になります(もちろん所得が低ければ負担上限額はもっと下がります)。

仮に、年収約500万円の40歳の会社員が医療費40万円(病院での自己負担額は約12万円)の治療を受けた場合、上記表の式にあてはめて計算すると・・・

80,100円+(400,000円-267,000円)×1% = 81,430円

上記のとおり、自己負担限度額は81,430円 になる計算です。

仮に1年間みっちりと治療しても「月8万×12ヶ月=96万円」となります。

あとは個々人の考え方の問題ではありますが、100万円の蓄えは常にしたうえで健康的な生活を心がけて民間の医療保険には入らない、という選択肢もありだと思います。

しかも、毎月自己負担額が12万円の医療を「1年間」受け続ける、というのはかなりの大病です。

①そんな大病には、なかなかなるものではないので、保険は不要 と考える

②万が一にもそのような大病にかかったら困るので、だからこそ保険に入る と考える

上記①、②はどちも間違っておらず、あとは個々人の考え方の問題と思いました。

私は①の考えでしたので、加入していた「医療保険(月4367円)」を解約いたしました。

1年で52,404円、10年で52万円、20年で約104万円の負担減になります。

生命保険

私の加入していた生命保険は「積立型」で毎月「21,800円」を支払い、「60歳」を迎えるとようやく返戻金が総支払額を上回る(59歳までに解約すると支払額よりも返戻金が少なくなるタイプのものでした。

病気、災害による「死亡」または「高度障害」の際に「1,000万円」支払われます。

本来はこちらも「掛捨て保険(同保障内容で4,500円くらい)」に変えて、浮いた分の金額は自分で毎月投資信託などで積立投資した方が運用効率が良いということを後で知りました。

ただ、私の場合この生命保険は、下記のような考えに基づき「見直さない」という結論にしました。

・私が60歳で返戻金が積立を上回って解約可能になった年に、子供が大学受験を迎えるので返戻金を受験費用や大学の学費の積立代わりとする
(約700万円の返戻金なので、大学の学費としては十分です)

死亡だけでなく病気による「高度障害」時にも1,000万円支払いは助かる

基本の考えとしては、無事に60歳を迎えられた場合は、返戻金処理をして子供の大学費用にするイメージです。

株などの投資運用の方が、中途半端な「積立型生命保険」より長期積立としては圧倒的に利率が良いですが、こと「この年に必ず現金化する」という場合は、ちょっと不向きかと思いました。

また、万が一無事に60歳を迎えられなかった場合(「死亡」「高度障害」になってしまった場合)は、保険金が1,000万円あるのは、残された家族もゆとりが持てると思います。

こちらも人によっては「解約してしまって別途投資信託等で運用した方が効率が良い」「運用をしつつ学費の700万は別で取っておけばよい」という意見もあると思います。

私もこの「解約/継続」はかなり悩みました。

ただ、私の場合は子供の大学費用の積立てとして利用する目的があるので、ちょうど学費が必要な年にピンポイントで株式市場が下落していた場合に取り崩ししづらいと思い、ちょっと非効率な「積立型生命保険」は解約せずに継続としました。

火災保険

こちらはマイホームであればどうしても必要な保険なうえに、マイホーム購入時に一括で30年分を支払ってしまっていたので、見直しの検討の余地はありませんでした。

地震保険

こちらは人によって「入る/入らない」が分かれる保険だと思います。

私はマイホーム購入時に「日本は地震大国だし入った方が安心だよね」くらいの気持ちで入りました。年間「23,750円」の支払いです。

入った当時はそこまで保障の中身を精査できていない部分もありましたが、まとめると下記の状況でした。

 支払限度額最大支払額保険支払総額
※30年
全損地震保険金額の100%(時価が限度額)625万円71万円
半損地震保険金額の50%(時価の50%が限度額)312万円71万円
一部損地震保険金額の5%(時価の5%が限度額)31万円71万円

地震保険はけっこう審査が厳しいらしく、家屋の骨組み部分が完全に破損してしまったり、半損してしまわない限り「全損」「半損」にはならないようです。

「〇〇大震災」と呼ばれる超大地震クラスをモロに受けた地域で「全損」「半損」が発生する状況のようです。

ですので、地震被害に見舞われる可能性はあると思いますが、確率的には「外壁や内壁にヒビが入った」とか「すこし家が傾いた」とかの「一部損扱い」になることが多いのでは・・・?と考えました。

「一部損」であれば、我が家の場合は地震保険で最大支払額が「625万円」の保険に入っていたので、その5%の支払いで「31万円」となります。

しかも経年劣化による「家の時価」は年々下がるので、31万円も支払われない可能性の方が高いです。

それであれば30年支払い続けて「71万円」を払うよりは、貯蓄か資産運用に回しておいた方が効率的、との判断で地震保険も解約いたしました。

1年で23,750円、10年で23万円、20年で約47万円の負担減となります。

書籍「お金の大学」がオススメ

保険の見直し状況をまとめると、下記のようになりました。

「継続」・・・生命保険、火災保険

「解約」・・・医療保険、地震保険

合計で年間 約76,000円、10年で約76万円、20年で約152万円負担減

年間で約76,000円の負担減は、サイドFIREを目指す身としてはありがたいです。

このような「保険の見直し」やその他の「支出の見直し」に関して、リベ大 両学長の「お金の大学」を私は結構参考にさせていただきました。

数値的根拠をもとにしつつ、分かり易く記載されてるので読みやすかったです。

書籍「お金の大学」

①貯める ②稼ぐ ③増やす ④守る ⑤使う の5ステップで、「経済的自由」に近づく道筋が分かり易く解説されてます。

「お金についての勉強」をこれから始めようと思っている初心者には、うってつけの一冊です。

ただし、あくまで「お金についての勉強の初心者向け」ですので、中級者以上の方にはおすすめではないかもしれません。

もしまだ読まれていない方がいらっしゃいましたら、ご検討くださいませ。

医療や生命保険については民間での保障を減らした分、本来一番大事な「日々、規則正しい生活をして常に健康体を保つ」という部分を改めてしっかりと実践していきたいと考えております!

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