私が退職する際、「いま会社を辞めるとどれくらい失業保険ってもらえるんだろう?」と事前に計算をしてみました。
皆さんも、自分が退職した時の「退職金」と「失業保険」については興味があると思います。
実際にもらってみて、事前の試算と「乖離」があったかどうかのご報告をしつつ、失業保険の計算方法が分かりづらかったので、簡単に出す方法と、念のため計算方法もお伝えします!
この記事を読んでいただければ、失業保険がいくらくらいもらえるのか、がだいたいわかるようになると思います。
※一般的に「失業時にもらえる保険」を「失業保険」と呼ぶことが多いですが、正式には「雇用保険」となります。以下、記事本文では「雇用保険」と記載させていただきます。
結論:簡単に計算してくれる
特に難しいことはなく、下記のサイトに条件を入れれば、「基本手当日額」自体はカンタンに計算してくれます!笑
keisan 生活や実務に役立つ計算サイト
上記のような感じで算出されます。
実際に私の場合で試算しましたが、実際の給付予定額と「全く相違なし」でした。
算出方法 流れ
雇用保険の「基本手当日額」は上記のように簡単に算出できます。
給付のタイミングは「4週間に一度」となります。
「基本手当日額」×28日(4週間)=一回分の給付額
雇用保険をもらう場合、4週間に1度の「認定日」に失業認定を受けて、その4週間分(28日分)の雇用保険を給付してもらう、という期間で給付が進んで行きます。
自身で計算する際の「おおまかな流れ」を簡単に下記に記載しておきます。
1.退職前の6か月間の「給与」と「残業代」「交通費」を合計
2.上記合計金額をもとに「賃金日額」を算出
3.上記の「賃金日額」をもとに「基本手当日額」を算出
4.「基本手当日額」が「最大何日間」もらえるのか確認する
雇用保険「基本手当日額」を算出してみる
前述のサイトに条件を入れれば算出されますが、「どんな算出方法で出されているのか」が気になる方は、下記をご参考いただければと思います。
退職前6か月間の給与等
①退職前6か月分の「給与明細」を準備し、「支給額総額=税や社会保険を引かれる前」の金額を6か月分合計する(残業代や「各種手当」はここに含まれている認識です)
②半年間の「交通費」を上記合計額に足す
※ボーナス(賞与)などの「毎月決まって支払われる給与以外の金額」は含みません。ご注意ください。
上記の計算でだいたい出せます。実際の正確な金額は、退職後に会社からもらう「離職票-2」という書類に金額が掲載されており、その金額をもとにハローワークでも計算されます。
「賃金日額」の算出
・退職前6ヶ月の間に支払われた給与合計 ÷ 180日 = 「賃金日額」
上記で求めた6か月合計金額を180日(約6か月)で割る感じです。
これが前職での「賃金日額」となります。
「基本手当日額」を算出
ここからは「退職時の年齢」と各人の「賃金日額」によって変わってくるので、ちょっとだけ面倒です。
①下記の表を見ながら「退職時の年齢」「賃金日額」を照らし合わせ、自身に該当の「給付率」を確認する
②「賃金日額」×上記①で確認した「給付率」=「基本手当日額」
③「基本手当日額」には年齢ごとに「上限金額」が設定されてます。
上限金額に達していないかを確認する
<基本手当日額 給付率表>
上記表の「※2」「※3」に当てはまった場合は、計算式が面倒です・・・。
ここに当てはまった場合は、素直にkeisan 生活や実務に役立つ計算サイトで計算をしてしまうことをオススメします・・・。
<基本手当日額 上限金額表>
詳しくは厚生労働省のHPに記載があります。こちらも合わせてご確認ください。
「基本手当日額」が最大何日もらえるか確認
ハローワークで正式に「失業状態」が認定され、雇用保険をもらえることになったとして「最大何日間はもらうことが可能なのか」は気になるところです。
こちらは下記の3つの「離職者の分類」と「被保険者だった期間」によって変わってきますので、下記の表を参考にしてください。
<離職者の分類>
1.「特定受給資格者(特定理由離職者の一部含む)」(主に会社都合での離職者)
2.「1.および3.以外の離職者」
3.「就職困難者」(身体、知的、精神などに障害がある方、保護観察中の方、社会的事情により就職が著しく阻害されている方 など)
<1.特定受給資格者(特定理由離職者の一部含む) 給付日数>
1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | |
30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | – |
30歳以上35歳未満 | 90日 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 |
35歳以上45歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 | 240日 | 270日 |
45歳以上60歳未満 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
60歳以上65歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
<2.「1.および3.以外」の離職者 給付日数>
10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | |
15歳以上65歳未満 | 90日 | 120日 | 150日 |
<3.就職困難者 給付日数>
1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | |
45歳未満 | 150日 | 300日 | 300日 | 300日 | 300日 |
45歳以上65歳未満 | 150日 | 360日 | 360日 | 360日 | 360日 |
こちらはハローワークインターネットサービスに記載がありますので、詳細についてはこちらをご確認ください。
まとめ
1.退職前の6か月間の「給与」と「残業代」「交通費」を合計
2.上記合計金額をもとに「賃金日額」を算出
3.上記の「賃金日額」をもとに「基本手当日額」を算出
4.「基本手当日額」が「最大何日間」もらえるのか確認する
上記が「雇用保険がいくらもらえるのか?」のまとめです。
実際に退職するかどうかは別として、現時点でもし辞めた場合は「どれくらい雇用保険(失業保険)がもらえるのか?」については知っておいても良いかもしれないですね。
ご興味ある方はぜひご自身の金額も調べてみてください。それではまた。
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